水が作る日本の風景、文化と信仰
このサイトをご覧いただきありがとうございます。
私は経営コンサルタントの道幸武久と申します。
コンサルタントとして独立して今年(2023 年)にて22 年目になり、これまで年商3000 億の大手商社をはじめ330 社以上の企業や医院を指導してきました。
私はこのサイトで「日本の水」について発信していきます。
なぜ経営コンサルタントの私が日本の水について発信するのか、不思議に感じる人もおられることでしょう。
私は次のようなことから、水への不思議なご縁を感じています。
私は1972 年に北海道の千歳市で生まれ札幌で育ちました。北海道は自然豊かな土地。札幌市内からも車を15 分も走らせると広大な草原や深い森が見えてきます。それにまわりを海で囲まれていますので魚介類が豊富で美味しいのはいうまでもありません
自然が豊かな土地には、水も豊富に湧き出します。北海道の降水量は全国平均の7 割程度ですが1 人に供給できる水の量、つまり1 人あたりの水資源賦存量は
北海道・・約10300㎥/年
全国平均・・約3300㎥/年
と、全国平均の3 倍の量になります。
しかも北海道の水は水質についても良好です。国土交通省は毎年「BOD 値による河川の水質状況」として水質が最も良い河川を発表しています。
2006 年から2015 年の10 年間で「水質が最も良い河川」に4 回以上選定された全国11 の河川の中に北海道の河川は
・尻別川(しりべつがわ)
・後志利別川(しりべしとしべつがわ)
・沙流川(さるがわ)
の3 つが含まれます。
3 つ選ばれたのは47 都道府県の中で北海道だけ。河川はもちろんのこと、周辺の自然環境もまた大切に守られていないと水質は保てません。
北海道に住んでいたときにはこうした自然からの恵みは「あって当たり前」のもので、特にありがたみを感じることはありませんでした。
しかし大学で東京に出たり、旅行や仕事で海外に行くようになると、北海道が自然豊かで、環境が守られ良質な水を生み出す土地だったということを強く実感するようになっていきました。
私は経営コンサルタントとして21 年で400 以上の企業や医院、または個人事業主を指導してきました。
その中に「水」にこだわって仕事をしているクライアントも多く、彼らに経営を指導しつつ、水に興味を持ち学んでいきました。
クライアントの一例としては
・ワインソムリエ
・酒造メーカー
・米農家、果樹農家
・寿司・和食店
・茶葉製造、販売会社
・ウォーターサーバー宅配業者 など
彼らは「日本の水」または「郷土の水」に誇りをもっており、良質な水から生まれる深い味わいを堪能できるお酒や飲料、食事や新たなサービスを開発したり、この水を活かして美味しい米や野菜、果物を育てています。
また、彼らの中には良質な水を生み出す土地や山、木々の保全を意識し、これに取り組む人がいます。
今、この瞬間に水源から湧き出す水は昨日、今日生まれたものではありません。雨や雪が大地にしみこみ、また木々の中に蓄えられていき、10 年から50 年といった⾧い時間をかけて少しずつ濾過され、多様なミネラルを含んでまた地表にあらわれてくるのです。
この水源、源流域を地域の仲間たちや自治体と協力して守っていくことは50 年後、100 年後の未来を守り育てること。
私もコンサルタントの立場から日本の水を守るための活動、提言を行っていきたいと考えるようになりました。
私は経営コンサルタントであり同時に神道家としての活動も行っています。神道は自然崇拝と先祖崇拝の信仰であり、
八百万(やおよろず)とも呼ばれるほどたくさんの神々がいます。
特に火と水は火(カ)/水(ミ)であり、人々は火と水に命、安らぎ、畏れ、神秘を感じていました。
私は神道に関する師の1 人から「あなたは龍神との強い縁がある」と言われたことがあります。
たしかに私はその師に会うはるか前から
・熱田神宮
・箱根神社
・戸隠神社
・江島神社
・瀧原宮
など、龍神が祀られたり、龍神との縁が深いとされる神社によく参拝していました。
そのころはまだ龍神など、日本の神々のことをあまり意識しておらず
ただ何となく心地よかったり、行くと運気が上向くといったことで参拝していたのですが、これらは「龍神に呼ばれいた」ということに気づいたのです。
龍は水の神。
川や湖や海、天空に宿り、水を操り、天候や自然現象、人間の運気を司ります。
もともと日本の地形は「北海道を頭、沖縄を尻尾」、反対に「沖縄と九州が頭、北海道を尻尾」など龍をイメージさせる形になっています。
龍体を彷彿させる日本が生み出す水の素晴らしさを、日本国内はもちろん世界にもっと伝えていく。
これは龍神とのご縁を持つ私の役割なのではと感じています。
思えば、20 世紀以降、石油は非常に有効な資源として重用されてきました。その産出国は総じて豊かであり、国際社会における存在感、発言力を持っています。
日本には「水」という資源があります。
これを本当に価値あるものとして発信できたなら日本はこれまでとは違った存在感、発言力、影響力を持つことができるはずです。
また、「ワイン」の産地としてフランスやイタリア、スペイン、アメリカやオーストラリア、ドイツ、チリなどが知られています。
中でもフランスは圧倒的に強く、最高級ワインのラインナップには、例えば赤ワインだとロマネ・コンティやシャトー・マルゴー、シャトー・ペトリュスなどフランスの銘柄が並びます。
「最高級」として選ばれる理由としては、味や香りの良さ、生産年、限られた生産本数、特別な管理方法などが挙げられますが、なんと言っても「ブランディング」です。ワイン自体のブランド、そしてそれを生み出すシャトーのブランドによって価格が上がっていくのです。
日本の水もまたブランディングによってもっと世界から認知され、価値を高めていくことができると考えています。
世界的に知られた日本の水のブランドはまだありません。高く値段をつり上げるためではなく、適正な価値が伝わるためのブランディングを行っていけたらと考えています。
今上天皇 徳仁様は、30 年以上前から水の問題にご興味をもたれ、ライフワークとして研究を続けておられます。
そして「国連水と災害に関する特別会合」や「アジア・太平洋水サミット」、「世界水フォーラム」など「水」に関する世界的な会合において講演をされておられます。
天皇陛下は「水」が人々の体と心を健やかに保つために欠かせないものであることはもちろん
水についての理解と対話が
・地域独自の文化をはぐくむ
・地域社会や国の運営を円滑にする
さらには
・国家間の平和と安全、関係強化を促進する
こうしたことにつながると、テーマや表現を変えながら繰り返し私たちに伝えておられます。
一民間人である私は天皇陛下ほどの影響力は持っておりません。
しかし、コンサルタントの立場から「日本の水」についてさまざまな面からその価値を発信し、価値をさらに高めていく活動を行っていきたいと考えています。
道幸武久
道幸 武久(どうこう・たけひさ)
1972 年北海道生まれ。
経営コンサルタント、ビジネスプロデューサー、神道家
経営コンサルタントとして21 年で年商3000 億の大手商社をはじめ330 社以上の企業を指導し、3000 人以上の人々を成功に導く。また、神道をはじめ日本の宗教を探求・研究。教派系神道教師の資格も取得。神仏をビジネスに活かすこ
とを提案している。今年(2023 年)で12 回目となる「伊勢神宮ツアー」を毎年6 月に主催し、毎回200 名から300 名で特別参拝。2018 年8 月、義経神社全国崇敬会初代会⾧に就任。
作家として10 万部超えのベストセラー『加速成功』(サンマーク出版)や『壁を崩して橋を架ける』(集英社)、『人を動かす火事場の鉄則』(講談社)、『夢の叶え方』(PHP 研究所)、また「道幸龍現」名義で『ビジネスエキスパートがこっそり力を借りている日本の神様』(サンマーク出版)など著書多数。
■参考文献
「令和4 年版 日本の水資源の現況」 国土交通省水管理・国土保全局水資源部
©2023 道幸武久